誕生日プレゼント
沙夜麗 様 (2006/3/22)





いつか、きっと



部屋で本を読んでいると、着メロが鳴った。
待ち受けには「山口大介」と出ていた。

「はいっ、もしもし。大介?」
「なつみ?明日夕方から時間空いてるか?」
「えっ?うん。空いてるけど?」
「じゃ、明日夕方5時に夢が丘駅前まで来てくれ!」
「えっ?なにっ…?!」
「5時に夢が丘駅前だからな!忘れんなよ!!」
「ちょっと!大っ…!!」

―ツーッ、ツーツー。

切れてる…。
もうっ!!何なのよ?突然!!



翌日、指定された時間に夢が丘駅前で待っていると、約束どおり大介が現れた。
が、会った早々、私の腕をガシッと掴んで引っ張るとサッサと歩き出した。
「ちょっと!!どこ行くの?!」
「良いから、黙って着いて来いって!」


仕方なくしぶしぶ大介に連れて来られて来た先は…、

最近、話題になってる高層ビルの中に出来たお洒落なイタリアンレストランだった。
ココから見える夜景はすっごく綺麗だって大学の女の子達の間でも話題になってた…。

「だっ、大介。こっ、ここって…。」
「前に一度行ってみたいって言ってただろ?」
「えっ?う、うん。それは言ったけど…」
でも…。
「すいません。予約していた山口なんですけど…。」
えっ?予約までしてたの?
「山口様ですね?かしこまりました。こちらへどうぞ…。」

ボーイさんに案内されて私達は綺麗な夜景がよく見える窓際のテーブルへと着いた。



「だ、大介。ちょっと大丈夫なの?こんな高そうなレストランに入っちゃって…。」
「気にすんな。今日は俺の奢りなんだからよ。」
「そういう問題じゃなくて!」
「今日はお前の誕生日、だろ?」
「おっ、覚えててくれたの?」
「ったりめーだろ。」
「ハッピーバースデイ、なつみ。…やるよ、それ。」

そういって大介が渡してくれたものはプレゼントらしく綺麗にリボンで包装された小箱だった。

「ありがとう、大介。空けても良い?」
「…ああ。」
リボンを解いて、中の小箱を空けると、
「えっ?コレって…!」
「前に一緒に買い物行った時欲しそうにしてただろ?」
「し、知ってたの?」

中に入っていたのは小さくカットされたピンクトルマリンが真ん中にあり、ブルートパーズを花びらの形にした可愛らしい花模様の指輪だった。


あの時、宝石には興味ないからって全然見てないんだと思ってたのに…。


「ねぇ、大介…。どっちに嵌めたら良い?」
「えっ?」
「だって、明らかにこのサイズって、薬指用でしょ?だ・か・ら、右手と左手どっちに嵌めたら良いのかなって。」
「…そんなの自分で決めろよ。」
「だって、大介が折角くれたんだし、大介に決めて欲しいな。」
「〜〜〜っ/// ……ったく、何で俺が…(ボソッ)」
「えっ?何?」
「〜〜〜っ。……じゃ、右手にしとけ。」
「………うん、わかった…。」
な〜んだ、ちょっとガッカリ…。
まぁ、大介ならそう言うかなとは思ってたけど、やっぱり残念…。
昔は左手にするのって婚約とか結婚の意味があったらしいけど、今は彼氏持ちの子は皆、左手にしてるから良いかなと思ったんだけどな…。
そう思いながらも私は右手の薬指にその指輪を嵌めた。

すると大介は顔を少し赤くして、そっぽを向き、


「…ぃっヵ…」


「えっ?」


「…いつか、そのうち本物買ってやるから、左手はその時までとっとけ。」


「……大介っ///」

「//////っ」

「…うんっ!!」


素敵な誕生日をありがとう…、大介。





沙夜麗さんから 誕生日プレゼントに戴いてしまいましたー☆

うぉぉぉぉ!
これってもうプチプロポーズですよね?
プ ロ ポ ー ズ ー !!

ゾクゾクしちゃいました。

大介ってこういうことしそうだよなー。
絶対しそう。

お洒落なレストランとか指輪とか、普段は興味なさそうにしてても、いざって時にはこういうことしてくれそう!!


大学4年生くらいの設定だそうです♪
ってことは、本格プロポーズまで秒読み?
そう考えると尚更ドキドキしてきますネ。

しかも裏エピソードとかもあるとか…?
すっごい興味深々です(笑)


ステキなプレゼントをありがとうございました〜 m(_ _)m






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送